シルデナフィルの副作用を知ることで、身体の調子などが分かります。今回は副作用について学びましょう。

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クエン酸シルデナフィルは排尿障害にも効果がある?

クエン酸シルデナフィルは、日本で最初に勃起不全症の治療薬として承認された医薬品です。
今は、タダラフィルやバルデナフィルなど同様の作用機序を持つ勃起不全症治療薬も開発されていますが、昔からある安心感と即効性の面で優れていることから、未だに広く使用されています。
一方で、このクエン酸シルデナフィルが排尿障害にも効果があるという報告があります。
この詳細を作用機序の面から解説します。

クエン酸シルデナフィルは血管平滑筋に存在する酵素、ホスホジエステラーゼVを阻害します。
ホスホジエステラーゼVは血管平滑筋の弛緩を促すサイクリックGMPの分解を助ける酵素なので、これを阻害することによって、サイクリックGMP量が増加し、血管平滑筋を弛緩させ、結果、血管が拡張します。
しかし、この平滑筋弛緩作用は血管平滑筋のみに起こるわけではありません。
前立腺には平滑筋が存在し、これが収縮すると尿道が圧迫され、排尿障害が引き起こされます。
クエン酸シルデナフィルはこの前立腺の平滑筋も弛緩させ、尿道の圧迫を防ぎ、尿を正常に出せるようにする効果があります。
日本においては現在、クエン酸シルデナフィルは排尿障害に対する適応を取得しておりません。
ただ、同様の作用機序を有するタダラフィルは、ザルティアという商品名で、排尿障害に対して2014年厚生労働省の承認を受け、保険診療での使用が許可されています。
よって、クエン酸シルデナフィルを使用する場合には保険適用外となり全額自己負担となっています。
それでも適用外処方も実際に臨床現場で行われており、ニーズはあります。
ただタダラフィルの方が他の薬剤との飲み合わせの心配が少ないため、使用に安心感はあります。
このような症状が出る方の年齢層はどうしても高くなります。
つまり他剤を併用するケースが多いということなので、飲み合わせの面でのメリットは非常に価値があります。